シナワニトカゲ(学名:Shinisaurus crocodilurus)
コブトカゲ科 ワニトカゲ属
別 名:チュウゴクワニトカゲ(中国鰐蜥蜴)、ワニトカゲ
英 名:Chinese Crocodile Lizard
生息域:中国南部からベトナム北東部
全 長:30~40cm程度
生息域:山地の渓流部
食 性:肉食(昆虫類、ミミズ、小魚、小エビ等)
餌間隔は1日~1週間程度(休眠時は不要)
また、高栄養価(ピンクマウス等)の繰返し給餌による過食の場合、
死亡に至る可能性がある為、注意が必要。
慣れてきた個体ではグラブパイを目の前で揺らせば食べるも
のもいる。
基本的に活餌、特にデュビアやコオロギに喰い付きが良いが、
活を半年食べないで悩んだ挙句グラブパイをちらつかせたらあ
っさり食べた経験もあるので周期的に多種な餌を与えてみる
事も重要かと考える。
拒食により明らかに痩せてきた場合は、威嚇により口を開け
る事があるのでその際に配合飼料を経口投与する等の対策を
行う。
それ以外はエキゾチックアニマルを扱える動物病院にて受診
する事。
飼育温度:25℃程度
10~28℃程度は許容範囲であるが、中~高温では特に通気
が重要であり、低温では休眠を行う。
飼育環境:水は最低でも体半分程度の水深は必要。但し、水場を好むの
でアクアテラリウムでの飼育を推奨する。
渓流住みであるので、水はこまめに入れ替える。これを怠る
と皮膚病になる。但し、軽度の場合は、乾燥域を作り皮膚を
乾燥及び紫外線ランプ照射を行うと改善される場合がある。
その際に可能であればOTC薬浴や中度の場合はテラマイシン
等の抗生物質(軟膏)を塗布する。
くれぐれもオロナインなどは塗布しない事。(獣医より指摘)
また、バスキングスポット・紫外線は若干ながら必要と考え
る。
産卵形態:胎生(産卵数は5~10匹程度)
※持ち腹にて10匹程度産卵した。
そ の 他:印象としては、個体をキープするのであれば上記基本的なポ
イントを守れば比較的容易である(中級程度)。
※国内長期キープ個体なら初級、入荷直後(現在は有り得ない
が)は中級(半年で2~3割落ちる)。
但し、幼体の飼育は現在の所、難易度が高いとされる。当方で
は全滅した。
(但し、他で国内繁殖事例あり)
寿命に関しては不明だが10年以上は生きると推定される。
重 要:2017.1.2よりワシントン条約サイテスⅠ
(中国に於いては中国国家一級重点保護野生動物とされている)
上記により、各個体に登録証が必要となる。但し、生涯に於いて、譲渡、
譲受、販売、陳列、広告等行わない場合は登録は不要である。
また、繁殖した個体に於いても登録が必要となるが、登録証の無い親から
の登録は不可である。
【注意事項】
譲受若しくは購入した個体は、譲受若しくは購入者が変更登録を行う。
尚、変更申請は購入後30日以内に行う事。
※変更登録の場合、Web申請可(下記参照)
http://www.jwrc.or.jp/cites/regist/yuzuriuke.htm